行事紹介 介護老人保健施設あかしや お誕生日会
介護老人保健施設あかしやでは、以前より毎月のお誕生日会を実施してまいりましたが、
昨年4月よりイベントを大幅リニューアルし、大変趣向を凝らしたものになりました。
今回は、6月30日に行われたお誕生日会の模様を、ご紹介いたします。
お誕生月を迎えられた入所者様たちとそのご家族を対象とした、特別ランチ会はどのようにして始まったのか、あかしや栄養科科長 佐々木恭子管理栄養士に聞きまし た。
「1年前までは、毎月のお誕生日会は入所者様全員でケーキを食べてお祝いしていました。あかしやは規模が大きく、毎食150名分(昼は通所も合わせて200食以上)の提供となるため、どんなご馳走であっても、出来たてをお出しすることは難しいものでした。
また、利用者様が食べたいメニュー1番人気のにぎり寿司も、150人分を一度に握ることはできませんが、なんとかリクエストに応えられないか…特別な日にとびきり美味しい出来たてのご馳走を召し上がって戴きたい、という想いから発案されたのが、このお誕生日会でした。
そして、やはりお誕生日はご家族とも一緒にお祝いしていただきたく、ご家族にも参加をお声掛けさせていただいています。調理師は誕生月以外の方の通常の食事も作りながら、同時進行での調理のため大忙しとなりますが、「喜んでいただきたい」との思いで毎月実施できています。飾りつけやカード作成、当日の進行などで盛り上げてくれる、他部署職員の理解と協力には感謝が尽きません」
実演調理(天ぷら、ステーキ)、高級食材(味も勿論最高です)、制服ではなく、オシャレ着でおもてなしする職員、料理長による挨拶と料理説明など、デイルームが高級レストランのように様変わり。
篠原みどり看護介護部長は次のように話しました。 「普段味わうことが出来ない、音や香りに飾り付け、それに着飾ったスタッフによる給仕。五感に訴えかけることで、普段はやわらか食(凍結含浸食)を召し上がっている方も、今日はステーキを噛み締めています。生きることは食べること。これが皆さんの活力になってくれれば」
お楽しみは「食」のみにとどまりません。
ゲストの「ティンカーベル」様によるハンドベル演奏では、「上を向いて歩こう」など御馴染みの曲が並び、全員で合唱しました。
涙を浮かべて歌われている入所者様がいらしたのが印象的でした。
参加されたご家族からは「恥ずかしながら、親の誕生日をこうして祝ってあげられたのは久しぶりです。ありがとう」という声も聞かれ、入所者様もスタッフも、一様に満足そうな表情で会場を後にしました。
あかしやお誕生日会、7月は28日(木)に実施予定です。7月生まれの入所者様、ならびにご家族の皆様、どうぞお楽しみに!